目的
AIの予測が外れて株価が下がり、再度AIが買信号を出した時にナンピン買いした場合の成功確率を求めました。(以下上記信号をナンピン信号と記載)
ナンピン買いは損失を大きくする危険性があり、中々踏み切れませんが、そこを統計に基づいて判断できるようにするのが狙いです。
計算
表1.AI1ナンピン信号出力後の株価平均上昇率と勝率 (n=144)
経過時間(分) | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 |
上昇率(%) | 0.79 | 0.92 | 0.93 | 0.92 | 0.93 | 0.98 | 1.02 | 1.04 | 1.04 | 0.9 |
勝率(%) | 76.8 | 78.1 | 80 | 77 | 72.7 | 76.7 | 72.1 | 68.2 | 71.4 | 67.5 |
データ期間: 2021年1月~2022年9月
対象AI:AI1
ナンピン信号定義:AIが買信号(上昇確率65%以上)出力後、5分以上経過しかつ株価が1%以上下落した時点で、再度AIが出力した買信号(上昇確率65%以上)
結果
ナンピン信号出力の約30分後に勝率がピーク(80%)となり、約80分後に上昇率がピーク(1.04%)となる
ナンピン買の成功確率は非常に高いことが分かりました 、今後はナンピン信号が出たら恐れずに購入に向かいたいと思います。
今回は最初の信号もナンピン信号もAI1が出力したという前提で計算しましたが、今後AI1とAI2を組合わせたパターンについても分析していくつもりです。
過去売買事例
・サイバートラスト
9時台に2回、12時半過ぎに1回ナンピン信号が出ており、いずれもその後上昇している。最初の65%信号で購入しなかったのは購入閾値を70%以上としていたため。
・アピリッツ
10時前のナンピン信号が出る前に再購入してしまっている。ナンピン信号を待てば利益を得られていた。
・日本情報クリエイト
9時半過ぎに1回、11時過ぎに1回ナンピン信号が出ており上昇しているが、購入できていない。
・ジィ・シィ企画
1回目の信号で購入した株が値下がる直前に売却し、次のナンピン信号で再購入し利益を得ており理想的な売買であった。
上記4事例すべてにおいて、ナンピン信号出力後に株価は上昇していることが確認できました。